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執筆者の写真いっとく

会派:視察研修報告~教育・ジビエ~

2018年10月



視察先・テーマ

平成30年10月10日(水)大阪府茨木市役所

  茨木っ子グローイングアッププランについて

平成30年10月11日(木)奈良県五條市役所,ジビエール

  ジビエ活用について

平成30年10月12日(金)三重県鈴鹿市立平田野中学校

  プログラミング教育について



視察内容

(1)茨木っ子グローイングアッププランについて(10日,大阪府茨木市)

    ~一人も見捨てへん教育~(第4次3か年計画)

   ●取り組みの3つの特徴

    ①5つの力の設定(ゆめ力,自分力,つながり力,学び力,元気力)

    ②学力低位層に着目(子どもたちを支援するため多くの人的支援)

     学習支援者,学習サポーター,介助員,学校図書館支援員,部活動外部指導員,

     生徒サポーター,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカー

    ③教育委員会と学校の連携(学力向上担当者会)

   ●4つの方針

    ①「一人も見捨てへん」教育の実現

    ②持続可能な教育施策と教育活動(人的配置事業に約3憶円の予算)

    ③茨木型保幼小中連携教育の推進

    ④総合的な教育施策への転換


(2)ジビエ活用について(11日,奈良県五條市)

   ●鳥獣被害防止に向けて講じてきた対策

    ①被害防除(防護柵の整備)

    ②個体調整(アライグマ防除計画の策定,狩猟免許取得の推進)

     捕獲実績(H29 イノシシ1572頭,ニホンジカ397頭,アライグマ153頭)

     捕獲方法(H29 わな猟:イノシシ98%,ニホンジカ93%)

    ③生息環境管理(捕獲檻169機)

   ●資源の有効活用

    五條市食肉処理加工施設「ジビエール五條」について

    ・事業費:39,313,000円(うち国の補助19,787,547円)

    ・H29年度販売実績:13,843千円

    ・H29年度経費:10,491千円

    ・搬入数(イノシシ301頭,シカ125頭)


(3)プログラミング教育について(12日,三重県鈴鹿市)

   ●プログラミング教育について

    プログラミング的思考を育み,論理的思考力の育成を目指す

    プログラミング的思考とは,自分が意図する一連の活動を実現するために,

       どのような動きの組み合わせが必要なのかといったことを論理的に考えていく力

   ●鈴鹿市のプログラミング教育

    ①人型ロボットペッパーの活用(レンタル費用:3台3年間で216万円)

    ②プログラミング教材レゴWeDo2


視察の感想及び市政への反映

(1)茨木っ子グローイングアッププランについて(大阪府茨木市)

 教育には,様々な課題があるが,茨木市では,学力低位層に着目し,人的支援の増加と,全国学力調査の結果を分析し,学校の状況に応じた事業を実施しているということで,学力は全国平均を上回るようになってきている。今年度はその人的支援として約3憶円の予算をつけており,今後は,「右肩上がりの成長」から「良好な水準の持続」を目指し,教職員の業務改善を図っている。都城市においても,学力の向上とともに教職員の業務改革は課題であり,茨木市を参考の一つとして取り組む必要があると感じた。また,都城市との違いは,教職員の年齢層の違いがあり,教職員歴5年以下の若い教員が約4割ということで,新しい取り組みをしやすい環境にあるのかもしれないと感じた。


(2)ジビエ活用について(奈良県五條市)

 都城市も鳥獣被害があり,9月議会で狩猟免許の補助が認定されたところである。五條市では,補助以外にも支援をしており,さらに駆除した鳥獣の活用ということで,市で箱わなを所有し,そのわなにかかったイノシシやシカを食肉処理加工施設「ジビエール五條」において,処理・加工を実施している。実際に食肉処理加工施設および処理の様子を見学した。施設建設には,住民等の意見などもあり,山奥に建設されていた。ただし,捕獲から1時間という時間で施設まで運送するには,時間的な制約がかなりあり,この先進的な取り組みが成功しているのを考えるともったいないと感じた。都城市では捕獲後埋葬処理が多いため,市の設備としてのジビエの食肉加工施設の要望をきくこともあるため,五條市の動向を見て本市でも実現することの可能性が見えてきた。また,都城市は肉と焼酎のまちとして観光PRを取り組んでいるため,さらにこのジビエを地元の飲食店と提携して取り組んだら面白いのではないかと感じた。


(3)プログラミング教育について(三重県鈴鹿市)

 2020年度から小学校にもプログラミング教育が導入されることとなっており,この鈴鹿市では,それに先だって今年度,小中学校の各1校がモデル校として人型ロボットペッパーが3台導入されている。中学校における授業の様子を参観させていただいた。ペッパーの活用は,興味関心といった学習意欲の向上には効果あると思うが,成績向上や学力向上,プログラミング的思考の定着にはまだまだ今後の検証が必要であると感じた。プログラミング教育の課題としては,英語教育と同様,教職員の指導力が課題であると感じた。小学校教員は,文系出身の先生方が多いため,この理系的なプログラミングには大きな抵抗感が予想される。鈴鹿市では,すでに教職員への研修を実施しており,本市においても早急に研修をしなければ,2020年度の導入時に指導ができないのではないかと感じた。

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