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執筆者の写真いっとく

教育問題:「人間力あふれる子どもたちの育成について

2022年3月議会

(1)小・中学校のICT化推進について

(2)小・中学校学習支援AIドリル導入事業について



【背景】

子どもたちの人財として育成していくことは、私にとっても今を生きる我々の重要な責務だと考えています。本市の教育では、「すぐれた知性をもち心豊かでたくましい、ふるさと都城を愛する人間力あふれた児童生徒の育成」を目指しています。本市の定義する人間力とは、社会と世界に関心を持ち、人生をよりよく生きようとする力を指しています。小中学校のICT化はその手段の1つと理解しています。令和元年度にGIGAスクール構想が発表され、「1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子供を含め、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育環境を実現すること」、「これまでの我が国の教育実践と最先端のベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出すこと」が目的です。これにより本市のICT環境の整備も加速しました。


(1)小・中学校のICT化推進について

【質問】

令和3年3月1日時点での、文部科学省の「令和2年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」によると、宮崎県の状況は、学校における主なICT環境の整備状況等は質問が8項目あり、その内2項目が最下位、教員のICT活用指導力の状況については、4項目全て最下位です。ICT化の推進や活用には、教員のICT活用能力が問われます。

質問します。本市の教員のICT活用能力や研修の状況はどうなのでしょうか。

【答弁】

令和2年度の文部科学省調査で、本県の教員のICT活用指導力は、全国的に見ても低い結果であり、本市も県と同様の傾向が見られました。この調査は、1人1台端末整備前に実施したものであるが、調査結果を受け、年間を通して、端末活用に関する市教育委員会主催の研修や学校内研修などを計画的かつ積極的に実施してきました。また、本市教育研究所でも、端末の活用をテーマとした授業力向上セミナーを開催したり、端末活用に関する情報を教員向けホームページに掲載したりし、本市の教員のICT活用指導力の向上に取り組んできました。その結果、令和3年10月に実施した中間調査では、ほとんどの調査項目で前年度を上回り、研修の効果が表れていると考えています。今後も教員のICT活用指導力の向上を目指し、研修等の機会を確保していきます。

【質問】

質問します。1人1台のメリットを活かした学習とは、どのような学習なのでしょうか。

【答弁】

1人1台端末のメリットは、児童生徒が学習のあらゆる場面でいつでも活用できることであり、インターネット検索機能を使い、児童生徒の関心に応じて記事や動画等の様々な情報を集めています。また、教育クラウドサービスを利用し、端末上で他の児童生徒や教員との情報共有や意見交換を行い、多様な考えに触れ、自分の考えを広げ、深めることが可能となり、さらには、ビデオ会議で遠隔地の児童生徒や外部人材との交流学習も行っている。場所や時間の制約を受けることなく、児童生徒が学びたい時に端末を文具のように活用できることが、学習活動をより一層充実させ、「主体的・対話的で深い学び」の実現につながると考えている。

【提言】

学習のあらゆる場面でいつでも活用できるとのことですので、自由に端末を使える環境が必要です。また、正確な情報を判断できる力や、情報モラルの教育とともに、まとめる力としてオフィスソフトの活用力などの情報リテラシーの教育が必要であり、確実に力をつけていただきたいと考えます。活用環境の整備とともに、情報モラル及び情報リテラシーの教育を身に着けさせることを提言します。



(2)小・中学校学習支援AIドリル導入事業について

【質問】

一般的に、AIドリルは、タブレット端末などで学べる教材ソフトで、いつでもどこでも学習できるシステムです。子どもの解答をAIが分析し、次に取り組むべき問題を自動で出題したり、単元を先取りしたりすることから、個々の習熟度に応じた学習ができるという期待があります。また、自動採点機能があることで教員の「丸つけ」が不要となり空いた時間を、教員が教材研究や子どもの指導に充てることもできます。本市でも、今年度から新規事業としてAIドリルを採用することになっております。

質問します。学校への導入時期や家庭での活用時期はいつでしょうか。

【答弁】

令和4年度に小学3年生以上の児童生徒を対象に、AIドリル導入を予定している。AIドリルの利用には初期設定が必要なため、4月から初期設定を開始し、完了次第、各学校で活用できる予定である。家庭での活用は、環境が整い次第開始したい。


【質問】 自動採点機能があり、本人の理解度に応じた問題が出題され、基礎・基本の定着を図ることができるとあります。

質問します。教員は生徒の理解度をどのようにして把握し、活用するのでしょうか。

【答弁】

児童生徒が問いている問題の解答時間、正答率などの学習データは、専用の管理システムでリアルタイムに収集・分析されます。教員は、このシステムにログインし、児童生徒の理解度や学習進度を把握できます。授業中、児童生徒の課題や毎日の宿題として取り組ませることで、教員は学校にいながら、児童生徒の家庭での取り組み状況を把握でき、家庭学習の指導につなげることも可能であります。

【提言】

集めた情報をどうフィードバックするかが大切だと考えます。自動採点機能があることで、家庭学習の指導につなげることも可能ということですが、AIドリルを与えっぱなしではなく、解答時間や正答率を元に、是非、指導を実施していただくよう提言します。

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