2022年12月議会
【背景】
大規模校では、教室不足の問題がある一方、小規模校では、集団として活力低下などの問題があります。また、大規模校にはなじめない児童生徒や多様性に対応しにくい大規模校ならではの課題も生じています。
(1)学区制における課題について
【質問①】
大阪市などでは、小中学校においても学区選択制を導入しています。令和4年3月の大阪市西区の学校選択制の現状に関する調査・分析結果によると新小学1年生の保護者の73.3%、新中学1年生の保護者69.7%が学区選択に対して肯定的であるようです。一方、地域団体関係者は肯定的、否定的な意見が同率となっているようです。
質問します。学区制によるメリットとデメリットをどのように考えているのでしょうか。
【質問②】
完全に学区を撤廃することには、自分自身も抵抗があるところです。高校の学区制廃止を見ると、特色ある学校をと掲げてはいますが、宮崎市への生徒流出が多く、宮崎市の一人勝ちのように考えます。また、宮崎大宮高校に勤務しているときでしたが、地方の中学校から宮崎大宮高校に進学し、不登校になって生徒がいました。1学年数十人しかいない学校で1桁の順位であった生徒が大宮高校で300番代の順位になり衝撃をうけたようです。300番から東大に合格した生徒もいましたが、不登校になった子には耐えられなかったのでしょう。子どもの自殺の原因には進路や勉強が多いというデータもあるようです。このようなことは起こらないよう学区の完全撤廃には反対ではあります。都城市においても不登校の児童生徒の数が多く、その中には大規模校になじめないという理由もあります。また、上の子が障がいがあり校区外の小規模校に通い放課後児童クラブを利用していたが、下の子を同じ学校に通わせるためには、校区が違う児童は児童クラブを利用できないと言われ、転居を余儀なくした実例もあります。これらは、学区という制度があるためにおこる問題であると考えます。さらに、大規模校は教室数不足の問題があったり、小規模校では児童数減少による影響等の問題があったりします。一部選択できる制度は、有効ではないかと考えます。
質問します。大規模校から、小規模校への通学を認める考えはないのでしょうか。
(2)小規模特認校への送迎バスの支援について
①夏尾と笛水には小規模特認校が設置されており、学区内の児童生徒よりも学区外からの児童生徒が多く在籍しています。しかしながら、保護者の送迎が条件となっているため、特認校をあきらめる保護者も少なからずおられるようです。三股町の長田小学校は、特認校に指定しても20人程度だったらしいですが、スクールバスを平成29年度に導入し、児童数が令和4年度は59人と倍以上に増加している現状があります。バスの利用者は33人とのことです。
質問します。本市としてもスクールバスを導入する考えはないのでしょうか。
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