２０２２年１２月議会
【背景】
今、社会において、家庭と職場または学校以外の第3の居場所が求められています。それは、高齢者や障がい者にとっても同様です。現在、都城市では、こけない体づくり講座で高齢者の居場所や、ぽかぽかサロンという事業で障がい者の居場所ができています。また、オレンジカフェのような認知症の方を対象にした居場所もあります。今回、重度心身障がい者にとっても行きやすい場所があればという声がありました。
（１）重度心身障がい者の居場所について
【質問①】
ぽかぽかサロンの施設等では、段差があるところもあり、車いすの利用者にとっては、使いにくい状況もあるようです。
質問します。障がい者の居場所としての課題にはどのようなものがあるのでしょうか。
【答弁】
本市の障がい者の居場所には、日中活動の場の提供や自立した日常生活及び社会生活を営むための支援を行う、都城市総合福祉会館内のぽかぽかサロン、高城、山田、高崎地区のサロン、そして、星空の都地域活動支援センターがあります。
本市が提供する障がい者の居場所支援の課題としては、築年数が古い施設もあり、車いすでの移動がしづらい場所もあることや、移動手段を持たない利用者の利用が難しいことがあると考えます。
【質問②】
複数の重度心身障がい者の方や相談支援の方に話を伺うと、車いすでの活用やヘルパーの方も一緒に交流できる居場所を強く望まれていました。それは、自宅や福祉作業所ではない第三の居場所です。出かける場所、人と触れ合える場所があることで、元気になれる、テンションが上がると言われていました。また、誰かと話せるのは良い、みんながいると安心できるという意見もありました。デイサービスではほっておかれることもあるため、デイサービスではなく、来ていいよという場所が欲しいとのことです。これらの場所は健常者であれば当たり前かもしれません。しかし、どんな人であれ、きていいよという第三の居場所を求めている現状があります。
質問します。車いすの方や重度心身障がい者の方に対応しているような場所があるのでしょうか。
【答弁】
車椅子を利用する重度心身障がい者の方の活動の場としましては、創作活動や生産活動等の日中活動を障害福祉サービスとして提供する事業所が、市内に２６か所ございます。
それらの事業所では、ヘルパーによる食事や入浴等の介護を受けながら、利用者同士の交流や日中活動を行います。
そのほか、本市では、障がい者等の福祉の向上を図ることを目的として、地域との交流を深める活動や催し、社会参加活動等を行う「地域活動支援センター」を１か所運営しております。
なお、本市が運営する「地域活動支援センター」は、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型の種類のうち、Ⅰ型となっております。
【質問③】
質問します。今あるぽかぽかサロンのような居場所を各地域やそれぞれの障がいに特化したような居場所を拡充していく考えはないのか。
【答弁】
障がいを持っておられる方々が気軽に集えるサロンについて、今後、ニーズ等を精査し、拡充等の必要があるか判断してまいります。
（２）重度心身障がい者が町なかで利用できる施設について
【質問①】
出かけたときに気になるのがトイレです。赤ちゃんを連れていたり、高齢者であったり、トイレが充実していないとトイレを我慢したり、出かけることをあきらめることもあります。現在、多目的トイレは拡充されてきておりますが、重度心身者は普通の多目的トイレでは難しい場合もあります。
質問します。重度心身者用のトイレがある施設は、本市にあるのでしょうか。
【答弁】
本市におきまして、車いす利用者、オストメイト、子ども連れの方などの利用に対応できる多目的トイレのある施設は１７６か所あり、うち、大型ベッドなどを備えた重度心身障害者用トイレのある施設は９か所ございます。
【質問②】
トイレの情報をお聞きしましたが、トイレのみではなく、障がい者に対応した施設の情報や相談にのってくれる場所の情報を手軽に得られないとありました。過去に障がいのある方に休日などの余暇を楽しく過ごしていただくために作られたマップがありましたが、商業施設も含めて市内を楽しめるような情報が欲しいという声がありました。
質問します。情報提供に関して市として何か考えているのでしょうか。
【答弁】
障害者等への支援体制の整備を図るため、関係機関等により構成される都城市障害者自立支援協議会により平成３０年３月に「余暇応援マップ」が発行されています。
また、宮崎県が作成しております「みやざきアクセシビリティ情報マップ」がインターネット上に掲載されており、１１月末現在で、商業施設、観光施設等市内３０８施設が登録されております。
目的別、施設別、施設等に整備されているバリアフリーの検索ができるなど検索機能も充実しており、余暇活動を過ごす際の一助になると考えます。
掲載情報は、毎年更新されており、市としてもこちらのサイトを周知してまいりたいと考えております。
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