top of page
記事: Blog2_Post
執筆者の写真いっとく

地域振興~下水道事業と水質保全~

更新日:2022年4月25日

2019年12月議会

(1)沖水川の水質

(2)下水道の接続状況及び合併浄化槽の設置状況

(3)下水道事業の今後の課題


【背景】

沖水地区では,下水道と浄化槽の区域がある地域で,今後下水道はどうなるのかとか,下水道がくるのであれば,合併浄化槽に更新するのを待っていた方がいいのかなど聞かれることがあります。また,最近でも宮崎市の方から,大淀川の水質が悪いのは,上流に住んでいる都城の市民であるという声をいただきました。沖水は,大淀川,沖水川,花木川で三方を囲まれており,清流館という浄化センターもあります。そこで,沖水を題材に質問していきます。


(1)沖水川の水質について

【質問】

市内の河川の水質は,決算審査においても,水質は概ね基準値を満たしていると伺っているところです。私が小学生の頃は,川で釣りをしたり,水遊びをしたりしたこともありました。しかし,農作業車を河川で洗っている様子や水門付近に泡が立っている様子を見たこともあります。川は非常に身近なものでしたが,現在は,そのような様子を見ることも余りなくなりました。

質問します。沖水川の水質の状況はどうなっているのでしょうか。

【答弁】

沖水川の水質状況は,平成30年度に実施した水質検査結果から申しますと,水質の代表的指標である生物化学的酸素要求量いわゆるBODの環境基準を満足している状況です。


【質問】

公共用水域の水質の保全に資する取組みの一つとして,今年度も高木地区が選定され,廃油の処理やコメのとぎ汁の処理など,家庭でできる実践活動を取り組んでいるようです。

質問します。水質改善の取り組みとして具体的に何をしているのでしょうか。

【答弁】

水質改善の取組として「家庭で出来る5項目」実践活動と題し,生活排水対策実践活動を各年度選定した地域で実施していただいております。平成30年度は,東高木自治公民館及び西高木自治公民館の各100世帯の方に,平成31年2月4日から2週間,廃食油の回収,油分のふき取り,野菜くず,残飯等の回収,米のとぎ汁の処理,洗剤の適量使用の5項目を実践していただきました。実践後は,70.5%の家庭よりアンケートを提出していただいており,各項目80パーセント以上の活動実施率でありました。併せて,ほとんどの項目で今後も実践していきたいとの回答をいただいており,家庭排水や河川環境に関する意識の啓発を行うことができました。また,生活排水対策実践活動に加え,単独処理浄化槽及び汲み取り槽からの合併処理浄化槽への転換促進を図るために,浄化槽設置整備補助制度や浄化槽の維持管理について広報紙やホームページへの掲載,各地区の自治公民館長会において周知を図るなどの水質改善に向けた取組を行っております。


(2)下水道の接続状況及び合併浄化槽の設置状況について

【質問】

公共下水道の接続率は,平成29年度末で81.32%となっているようです。下水道の接続率や合併浄化槽の設置率が向上すれば,河川の水質改善に繋がります。

質問します。現在の下水道接続状況や浄化槽の設置状況はどのようになっているのでしょうか。また,分かれば沖水地区内の状況を教えてください。

【答弁】

公共下水道の接続率は,地区ごとに出しておりませんので,都城市全域の整備済み区域の居住人口をもとに出した結果で申し上げますと,平成30年度末で82.16%となっております。次に合併処理浄化槽の設置状況につきましては,公益財団法人宮崎県環境科学協会のデータによりますと,平成30年度末現在で,設置帰趨が累計1万5千777基,処理人口が4万6千268人となっております。また,沖水地区の平成30年度末現在の合併処理浄化槽の設置状況は,設置帰趨が累計1,860基,処理人口が6,062人となっております。


(3)下水道事業の今後の課題について

【質問】

決算審査をみますと,経営成績は,形式的には2,083万3,404円の純利益となっているようです。しかし,この純利益は,一般会計からの補助金等によるものになっています。また,財務比率については,流動比率が50.3%であり,流動動負債が流動資産を大きく上回っているようです。また,下水道処理区域内人口に対する接続率の上昇は,下水道使用料の増収となり,経営成績の向上につながることになります。つまり,下水道処理区域の選定が重要になってくるのではないかと考えます。清流館で配布されますパンフレットによりますと,事業計画として,平成35年に区域面積を1,228ha,区域人口を46,100人,処理能力を1日29,300㎥に拡大することが書かれています。

質問します。下水道処理区域の選定は今後どのような基準で選定されるのでしょうか。

【答弁】

今後の下水道処理区域につきましては,より効果的で経済的な汚水処理施設の整備を実施するために,人口減少・住宅密集状況等の社会情勢,都城市土地利用誘導ガイドライン等を考慮し,選定してまいります。

【提言】

冒頭申しましたが,沖水地区では,下水道の区域が一部あり,広がってきているところですが,一方では,合併処理浄化槽への転換を図っている状況があります。令和5年度までに,下水道処理区域の選定を行っていくとも伺っていますが,合併浄化槽に転換したら,下水道が整備されたということになれば,下水道事業にとっても損失になりますで,下水道が整備される可能性などの情報を早めに周知していただきたいと考えます。

0件のコメント

Comments


bottom of page