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執筆者の写真いっとく

地域振興~金田保育所跡地の利活用~

2021年9月議会

(1)所有の状況

(2)今後の利活用


【背景】

6月議会で市内全体の保育所跡地の状況等を一般質問したところでしたが、個別での対応となるようでしたので、今回は的を絞って金田保育所跡地について具体的に課題を聴いていきたいと考えております。


(1)所有の状況について

【質問】

金田保育所の場所は元々神社の社務所があったときいております。また、保育所は季節保育所として、田植えや稲刈りの農作業が忙しい時期に一時的にあったと地元の方から聞きました。そして、市民から保育所設立の要望等あり、公民館を通して神社側へ場所提供の打診があったようです。保育所の利用が終わった後は、返してもらうことになっていたと当時を知る方から話を聴いたところでした。

質問します。金田保育所設置や土地取得の経緯はどうだったのでしょうか。

【答弁】

設置の経緯につきましては、林田神社の所有する土地の一部を購入するため、昭和42年に売買契約を締結した後、保育所を開設しております。なお、売買契約書に保育所廃止後の土地の返却の記載はございませんでした。


【質問】

金田保育所跡地は、神社の土地に囲まれております。また住所の番地にしても、枝番をつけた形となっており、いずれ、神社に返すことが前提であったため、そのようになったのではないかとも推測できる状況となっております。

質問します。市としてはこの状況をどのように考えているのでしょうか。

【答弁】

林田神社の土地の一部を文筆して購入したため、枝番が付されたものと考えております。


【質問】

神社庁には売買の記録がないような話も聞いたところです。

質問します。神社庁の記録は実際どうだったのでしょうか。

【答弁】

宮崎県神社庁の宮崎神宮に当時の売買記録について問い合わせたところ、当時の記録がないことを確認しました。


【質問】

保育所内の樹木を伐採する場合や害虫駆除の薬を散布する場合に、神社側の許可をもらっていたと伺っております。

質問します。樹木の所有は神社のままになっているのでしょうか。

【答弁】

樹木につきましては、土地と合わせて購入していることから、本市が所有し管理を行っております。樹木の伐採などの際には、過去に林田神社の土地であったことを配慮して、神社側にお声掛けしておりました。


【質問】

神社と保育所跡地の間に小さな道路があります。その管理について、市で行うのか神社で行うのか過去にもめたということがあったと聞いております。結果的に市が入口部分を整備したようです。

質問します。この道路はどこの所有となっているのでしょうか。

【答弁】

登記簿を確認しましたところ、平成7年に林田神社がある境内地から公衆用道路として分筆されており、所有者は林田神社でございます。

【提言】

使われない道路が分筆されており、しかも神社のものということですが、神社側としては、保育所と一緒に提供したものと考えていたようです。実際、市側が舗装し、保育所関係者が車を停めておられたようです。神社の土地を賃貸契約なしに何十年も使用していたということになっていたのでしょうか。契約書等、残っている書類と、現場の方の認識が大きくずれていることがわかります。


(2)今後の利活用について

【質問】

保育所跡については、本市の公共施設等総合管理計画も踏まえ、まずは、公共用としての利活用を検討すると過去の答弁でありました。

質問します。金田保育所跡地について、公共用としての利活用はできるのでしょうか。

【答弁】

金田保育所の利活用については、現在、施設の安全性を踏まえた上で、公共用としての利活用を検討しているところです。


【質問】

公共用としての利活用が難しい場合には、地域や民間等への一時的な貸付が考えられると過去の答弁でありました。保護者の声には、児童館等への活用の声もあったところですが、保育所跡地の建物は、老朽化が進んでおり、解体の必要性もあるかと考えます。神社の隣ということもあり、今後も六月灯などのイベントの際には、多くの人が訪れます。その際、トイレが課題の一つだそうです。保育所が移転したため、園児の待機場所や子どもたちが使用するためのトイレがより大きな課題となるようです。トイレを開放して欲しい、解体する際には、トイレを残して地域で使えるようにという声があります。

質問します。トイレの一時的な貸付や建物解体時の対応はできないのでしょうか。

【答弁】

地元の方々がイベント等で一時的にトイレを使用する際は、市に相談の上、手続きをしていただければ利用が可能となります。また、トイレのみを利用できるような建物の解体は想定しておりません。


【質問】 子どもの視点で考えると、近いところに遊べる公園があるとよいのですが、金田町にある児童公園は、小高い山の上で回りは樹木に囲まれております。保護者や地域からは、安全面が気になり、もっと近いところにあればという声があります。

質問します。保育所内の遊具等がある園庭を地域に開放することはできないのでしょうか。

【答弁】

金田保育所に限らず、現在、活用していない保育所は、建物や倉庫付近など死角となる部分が多いことや遊具の点検やメンテナンスを行っていないことから、安全性を考慮しますと園庭の開放は難しいと考えております。


【質問】

また、樹木の害虫駆除や除草作業にも、コストがかかりますが、どう考えているのでしょうか。神社へ譲渡や売却をすれば、神社をはじめ、地元で管理をしていくことができると考えます。

質問します。管理費用等はどのように考えているのでしょうか。

【答弁】

本市が所有している間は、樹木の害虫駆除や除草作業に係る維持管理費等は、必要な経費と考えます。現在、公共用として活用を検討しており、公共用としての利活用が見込めない場合には、売却等を検討していきます。なお、売却する場合は、原則として入札を行うこととなります。

【提言】

例年ですと、林田神社の六月灯は、公民館の協力の下、住民だけでなく、保育園児も参加し、多くの人でにぎわうイベントですが、今年はコロナで神事のみとなったようです。林田神社と金田保育所は、これまで互いに協力し、地元を活気づけてきました。また、ご神木などの樹木も50年間一緒に大切育ててきた経緯もあります。売買に関しては、原則入札ということですが、経緯、地形、市民感情、地域の活性化を踏まえ、随意契約も視野にいれながら、利活用を検討していただくことを提言します。

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