2022年3月議会
3つの宝について
(1)「3つの宝を、より一層輝かす」ための市長の考えについて
【質問】
市長が就任して以来一貫して取り組んでおられる本市が持つ3つの宝、「農林畜産業」、「地の利」、「人間力あふれる子供たち」を輝かせるための施策は大変重要なものと考えております。池田市長が就任して約10年が経過し、大きな成果をあげておられます。新年度の予算は、「スマイルシティ都城・未来発展予算」として編成され、南九州の拠点都市=リーディングシティの確立と、笑顔あふれるまち=スマイルシティ都城の実現、その先にある「市民の幸福と本市の更なる発展」を実現する予算であるとのことです。
質問します。この3つの宝を輝かせる施策を引き続き取り組むことで、10年後の都城はどのようになると市長は考えているのでしょうか。
【答弁】
私は、市長に就任して以来、一貫して、“本市が持つ3つの宝”、すなわち「農林畜産業」、「地の利」、「人間力あふれる子供たち」をより一層輝かせるための施策に取り組んでまいりました。
基幹産業である「農林畜産業」の振興につきましては、6次産業化に取り組む事業者等の支援や首都圏への営業力強化など、儲かる農業の実現に向けて取り組んでまいりました。また、スマート農業を推進するとともに、担い手確保や基盤整備など食料供給基地としての体制強化にも積極的に取り組み、昨年、農林水産省から公表された令和元年市町村別農業産出額において、本市は産出額877億円で日本一に輝いたところであります。農林畜産業は、本市の経済を支える最も重要な基幹産業でありますので、引き続き、農地の集約化やデジタル技術の活用による作業の省力化等を進め、将来的には、生産性や収益力の向上を確実なものとし、持続可能な儲かる農業を実現してまいります。
次に、「地の利」の拡大の要諦をなす都城志布志道路の整備につきましては、私は、市長就任以来、全力で要望活動に取り組んでまいりました。その結果、国県を始め、多くの関係者の皆様のご理解を得て、本年3月12日には、乙房インターチェンジと横市インターチェンジの間が開通し、さらに令和6年度には、都城インターチェンジから志布志インターチェンジまでが一気通貫でつながり、計画の9割が開通する予定であります。こうした整備の進捗への期待を背景に、企業立地も格段に伸びてきており、現在、整備中の都城インター工業団地桜木地区では、既に全ての区画で優先交渉者が決定している状況にあります。私が市長に就任しました平成24年11月から現在までに、116件もの企業立地が実現しており、各企業の雇用計画人数の合計は3268人、経済波及効果は1千12億630万円と試算されております。都城インター工業団地桜木地区に引き続き、次の工業団地の整備に向けた準備を進めており、今後も企業立地の拠点化を推進し、より一層の雇用創出を図っていく所存であります。また、10年後を待たずして、都城志布志道路の全線開通が見込まれるため、県陸上競技場やリニューアルされた関之尾公園、新道の駅など、スポーツや観光、物産振興などの拠点整備と相まって、これまで以上に圏域の中心都市としての魅力や求心力を高め、南九州のリーディングシティとして更なる発展を遂げていく姿を思い描いております。
次に、3つの宝の1つに掲げております「人間力あふれる子どもたちの育成」につきましては、これまでに、このまちで若い世代が子どもを安心して生み育てるための社会環境や支援制度を充実する一方で、就学後の子どもたちの健全な育成のために、全ての小・中学校へのエアコン設置、ALTや図書館サポーターの増員、デジタル技術を活用した学力向上対策などに取り組んでまいりまいた。今後、10年間のうちには、デジタル化を始めとする様々な変革が大きく進んでいくことが想定されます。一人ひとりの子どもたちを将来の地域社会や我が国を支える人財として育成していくことは、今を生きる我々の重要な責務だと考えております。
これまでの取組の結果、本市の経済成長率につきましても、私が市長に就任した平成24年度の総生産額は5千817億円であったものが、平成30年度には、6千692億円となり、6年間の経済成長率は、15.04%増と県内でも高い成長率となっております。本市が持つ“3つの宝”をより一層輝かすための各施策や関連する重要施策を着実に実施していくことにより、本市の10年後は、高い経済成長率を維持すると共に“南九州の拠点都市=リーディングシティ”としての地位を確立し、“市民の笑顔があふれるまち=スマイルシティ都城”を実現できると確信しております。
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