2021年9月議会
ただいま議題となりました四議案につきまして、総務委員会が審査を行いました経過及び結果を一括して報告いたします。
まず、議案第一〇八号、議案第一〇九号及び議案第一一〇号の「工事請負契約の締結について」申し上げます。
議案第一〇八号は、西岳小校舎長寿命化改良(建築主体)工事の請負契約について、先般実施した一般競争入札の結果、相手方が決定したので、契約を締結するに当たり、議会の議決を求めるものであると、執行部より説明がありました。
これに対し委員より、本工事の概要について質疑があり、執行部からは、老朽化した施設を将来にわたって長く使い続けるために、単に不具合を直すのみでなく、建物の機能や性能を現在の学校に求められる水準まで引き上げるような工事で、主な改修内容としては、構造材の経年劣化対策、耐久性に優れた仕上げ剤の取替え、水道・電気・ガス等のライフラインの更新となる。なお、仮設校舎を運動場に造り、学校運営に支障がないように工事を進めていく、との答弁がありました。
また、議案第一〇九号は、物産振興拠点施設整備事業「道の駅都城」建設(建築主体)工事の請負契約について、議案第一一〇号は、物産振興拠点施設整備事業「道の駅都城」建設(電気)工事の請負契約について、それぞれ、先般実施した一般競争入札の結果、相手方が決定したので、契約を締結するに当たり、議会の議決を求めるものであると、執行部より説明がありました。
これに対し委員より、国が行う工事との兼ね合いを含めた全体計画について確認したい、との質疑があり、執行部からは、資料を示した上で、整備形態としては「一体型道の駅」としての整備で、国道十号側の道路改良工事や国道に面した一部の敷地については、国土交通省が別途工事発注を進めていくことになり、市が行うのは、今回の工事と今後発注予定の市道部分の道路改良工事、また、国の整備範囲を除いた駐車場敷地の整備ということになる、との答弁がありました。
本件については、委員間の自由討議も行われました。
委員より、「一体型道の駅」ということで国と市とで整備を進めることになっているが、今回の工事費以外の工事費を含めた全体事業費について、また、駐車場敷地の整備に関しては、国と市とが工事範囲を分けつつ一体的に施工するということだが、その調整についてはどのようになっているのかなど、再度確認する必要があると考える、との意見が出されました。
これを受け、全体事業費及び国と市による工事の一体的な施工の概要について、契約する上で確認すべき事項として、再質疑を行いました。
執行部からは、全体事業費としては、現時点では約二十三億円となっているが、国が発注する工事については積算中のため、金額に含まれていない。また、工事の一体的な施工の概要については、国と調整中であり、今後も協議を進めていく予定である、との答弁がありました。
続いて、議案第一一二号「都城市過疎地域持続的発展計画の策定について」申し上げます。
本議案については、執行部より、「過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法」に基づき、令和三年四月から、高城地区及び高崎地区が一部、過疎地域とみなされたことを受け、過疎対策事業に対する国の支援制度や財政措置を受けるための「過疎地域持続的発展計画」について、議会の議決を求めるものである、との説明がありました。
これに対し委員より、計画の中に、「再生可能エネルギーの利用の推進」という項目があるが、高城及び高崎地区における再生可能エネルギーの取組については、この計画に基づいて進めていくことになるのか、との質疑があり、執行部からは、本計画に基づいた取組については、環境基本計画や総合計画などとの整合性を図りながら、進めていくこととなる、との答弁がありました。
以上が、審査の経過であります。
採決の結果、議案第一〇八号、議案第一〇九号、議案第一一〇号及び議案第一一二号につきましては、いずれも全会一致で、可決すべきものと決定しました。
これをもちまして、総務委員長の報告といたします。
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