2021年3月議会
(1)まず,今年度のミートツーリズム推進事業の状況
(2)今後のミートツーリズム推進事業
【背景】
令和3年度予算編成の基本的な考え方でも,”肉と焼酎のふるさと・都城”対外的PRの更なる推進が掲げてあり,ミートツーリズム推進事業が予算計上してあります。ふるさと納税日本一に輝いた都城が誇る「肉と焼酎」を素材として,観光客が都城を訪れ,本物の「肉と焼酎」に出会う体験「ミートツーリズム」を推進し,今年度はミートツーリズムツアー参加者が15,789人と大幅に増加し,多くの方に都城に来ていただき嬉しく思います。しかし,コロナの影響もあり,状況が変化しているため,危惧するところもあります。
(1)今年度のミートツーリズム推進事業の状況について
【質問】
大幅に参加者が増加しており,コロナの影響と個人向けミート券の発行ということで県内からの参加者をはじめ,九州各県からの参加者が増加したと伺っております。
質問します。今年度の県別の利用者人数はどのくらいなのでしょうか。
【答弁】
今年度のミートツーリズム利用者数は,12月末現在で,旅行会社に対する補助制度を利用した参加者が1万460人,個人旅行客向けのミート券セット宿泊プランの利用者が5329人,合計1万5千789人となっております。また,県別では,宮崎県が7081 人,鹿児島県が3 553 人, 熊本県が891人 などであり, 九州内で 全体の約8割を占めております。なお,GoToトラベル の 停止措置に伴い, ミートツーリズム 推進事業も,令和2年12月28日から一時停止しております。
(2)今後のミートツーリズム推進事業について
【質問】
今年度は,テレビをつければ,コロナ感染者数のニュースが毎日のように流れ,県外への移動自粛や県外の方との接触を避けるように言われており,都城の方はわりと池田市長の市長メッセージにしたがって行動しているように感じます。市民の方の生活の話を聴いても,昨年3月から牟田町に行っていないということをよく聞くところです。そのような中,県内の感染者情報を耳にすると,感染源は県外の方との接触ということも少なくなく,市民は県外の方の往来に不安を抱えているようです。また,昨年,ある小学校は,鹿児島への修学旅行を企画していましたが,教育委員会からの通達で,直前になって宮崎県内に変更したそうです。しかし,修学旅行前日にその宿泊施設でコロナ感染者がでたと発表され,延期となりました。感染者が発表されている地域からの参加者には多少リスクが残るように考えます。そのような中,ミートツーリズムの再開となれば,ますます不安が大きくなるのではないかと思います。不安解消のためにも市の見解を聴きたいと思います。
質問します。県外からの利用者を警戒する声があるが,どのように考えているのでしょうか
【答弁】
ミートツーリズム関連の宿泊施設や店舗,及び各旅行会社等には,国や県の方針に基づく新型コロナウイルス感染症の感染防止 対策を徹底するよう依頼しております。
今後のミートツーリズムの再開につきましては,新型コロナウイルス感染症の状況と国・県の動向を見極め,慎重に判断してまいりたいと考えております。
【質問】
コロナ対策としては,しっかり対応しているとのことは理解しました。先ほどの質問で県内や隣県からの参加者が増加していましたが,三股町や曽於市などの参加者もいるようです。ミートツーリズムには,車で20分ほどの市外の方が参加でき,高崎町など車で30分以上かかる市内の方は参加できない状況があります。また,ある三股町の職場でこのミートツーリズムを利用を検討したところもあるようですが,三股町在住の職員は安く利用でき,都城在住の職員は,参加をためらったとの話も聴きました。このミートツーリズムは市外の方を対象としており,観光誘客や交流人口の拡大を図るとともに,本市のPRと外貨獲得兼ねていると理解しています。しかしながら,コロナ禍の新しい生活様式を求められている状況では,まず,内需による地域経済回復として,ミートツーリズムをコロナが落ち着くまでの期間を限定し都城市民向けにしてもよいのではないかと考えます。
質問します。都城市民を対象とした活用を行う考えはないのでしょうか。
【答弁】
ミートツーリズム推進事業は,本市の日本一の肉と焼酎を観光戦略の柱に据え,海外や市外からの観光誘客等による外貨獲得を目的に,本市の魅力を対外的に発信する取組であります。そのため,本事業での市民を対象とした実施は現在のところ予定しておりませんが,市民を対象とした事業としましては,「がんばろう都城!ふるさと応援券」及び「プレミアム付スマイル商品券」を実施し,また令和3年度においても「住宅リフォーム促進事業」などに取り組む予定としております。
【提言】
ミートツーリズム推進事業を始めたときと、現在、社会状況が違います。現在本市は、新型コロナウイルスの新規感染者がでていない状況であります。感染拡大防止の観点、地域経済の回復の観点から、ミートツーリズム推進事業を期間限定で市民向けに実施することを提言します。
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