2020年9月議会
(1)施設整備の内容
(2)周辺企業等の連携
(3)フォトスポットの創設
(4)最後にふるさと納税活用事業の広報
【背景】
都城物産振興拠点施設整備基本計画が今年2月に発表されました。本計画では,都城市の「日本一の肉と焼酎のふるさと」として知名度のある産品が生産・製造されている一方,農産物をはじめとする地場産品の付加価値向上,販売力の強化・販路拡大等を通じた基幹産業の振興,地域経済の活性化を喫緊の課題としています。拠点施設の役割として,都城市のポテンシャルを活かし,物産振興と交流人口の拡大により地域活性化をけん引することが求められています。
(1)施設整備の内容について
【質問】
平成30年度に策定された「都城市物産振興基本計画」における拠点施設が明らかになりました。拠点施設の基本方針として,「日本一の肉と焼酎」の体験,多様な世代の交流と賑わい,商品開発と生産販売の支援,道路利用者の安全・快適な休憩間環境,地の利を活かした観光と情報の発信,安全・安心を支える防災拠点の6つがあります。
まず,基本方針の商品開発と生産販売の支援に関して,各種農家が,6次産業化として,試作品を創り販売することができる施設が期待していたところです。しかしながら,キッチンスタジオでは,楽しむという導入機能であり,創る・売る導入機能としては,会議室やオフィスがあります。農産物をはじめとする地場産品の付加価値向上を目指し,6次化商品の試作販売ができるのかが不明です。
質問します。具体的にどのレベルの6次化商品の開発ができるのでしょうか?
【答弁】
販売を想定した商品を製造するとなると、相応の許可の基準を満たす機器等の整備が必要となるため、今回計画しているキッチンスタジオにおいては、試作品の製造に対応できる施設を予定しております。具体的な整備内容につきましては、現在進めている設計の中で整理していくこととしております。
【提言】
試作品の製造に対応できる施設を予定しているということで,みやだいずをはじめ,本市の農産品の6次化商品とそれに挑戦される農家に期待したいと思います。
【質問】
次に基本方針の多様な世代の交流と賑わいに関して,広場が計画されており,大変期待しています。広場は,イベント広場400平方メートル,アスレチック広場は250平方メートル,そして,木製遊具広場は屋内に200平方メートルという広さになっております。コンビネーション遊具などが設置されれば,ここに人が集い,子どもたちに笑顔があふれ,走り回る様子がイメージでき,今から楽しみです。
質問します。遊具等の規模はどれくらいなのでしょうか?
【答弁】
木製遊具広場につきましては、木の遊具のプレイゾーンとして、乳幼児から小学生が安心して遊べる遊具の設置を想定しております。使用する遊具につきましては地元産の木材の活用を予定しております。また、アスレチック広場は、子供たちが手軽に体を動かせるような遊具の設置を予定しており、イベント広場と連携した使い方もできる柔軟性の高い空間を想定しております。
【質問】
大型のコンビネーション遊具を期待していたところですが,都城産の木材を使用し,イベント広場との連携した使い方ができるということで,広場のにぎわいに期待しています。イメージパースによると,イベント広場の隣にアスレチック広場があります。イベント広場には屋根が設置される計画ですが,遊具広場まで屋根があれば,雨天時や真夏の暑い時期でも楽しめるスペースになるかと考えます。今年は,最高気温が日本一を記録した日もございます。暑い日には遊具も高温になり危険で,公園で遊ぶ姿は少なくなります。しかし,道の駅としての機能を考えると,夏休み等の利用者増が考えられ,日陰で遊べる場所は大切ではないかと思います。
質問します。アスレチック広場に屋根を設置できないのでしょうか?
【答弁】
国道10号線側からの視認性や、建物への採光を確保する観点から、アスレチック広場で屋根を整備することは考えておりませんが、雨天時は屋根つきのイベント広場や室内の木製遊具広場を活用していただくことを想定しております。
【質問】
そして,基本方針の「日本一の肉と焼酎」に関して,レストラン・肉小屋,フードコートが計画されております。このレストランやフードコートに出店する店舗をどのようなものを計画しているのでしょうか。この道の駅都城に立ち寄れば,都城の食はもとより,宮崎の食を十分に楽しめ,何度でも行きたくなるようなふるさとの食を味わうことのできる施設になればと考えます。
質問します。フードコートにはどのような種類の店舗が出店するのでしょうか?
【答弁】
拠点施設の顔ともいえる「肉」並びに「焼酎」に関連する商品を中心に、「焼酎」の原料である「イモ」や「フルーツ」、「スイーツ」などを楽しめる店舗の出店を想定しております。
【提言】
都城のご当地グルメとなるような店舗を想定しているということで理解しました。何度来ても飽きないフードコートやレストランになることを期待しています。
(2)周辺企業等の連携について
【質問】
本市には,全国でも活躍されている企業が複数あります。これらの企業は本市のポテンシャルの1つであり,連携することによって,より物産振興や交流人口の拡大になるのではないかと考えます。
質問します。周辺企業や市内企業等とどのような連携を考えているのでしょうか?
【答弁】
新道の駅は「物産振興拠点施設」として、物産の直販や外商等に積極的に取り組むことを想定しておりますので、「売れる商品」の開発や販売に向けて、市内の物産関連企業とこれまで以上に緊密な連携を図ってまいります。なお、国土交通省の「重点道の駅」の指定を受けるにあたり、周辺企業等による植栽活動や、清掃活動等の取組みを提案理由の一つとしておりますので、この実現に向けても調整を図ってまいります。
【質問】
これまで,地場産業振興センターでイベントをする際には,駐車スペースが少なく,個々に近隣の企業へ駐車場の借用願いを提出し交渉してお借りしておりました。そのため,時間と手間が多くかかっています。これを,市と近隣企業とで連携や協定を結ぶことで,一括して道の駅で借用できるようになれば,イベントを開催する側の負担も減るかと考えます。
質問します。駐車場の連携については,どう考えているのでしょうか?
【答弁】
現在の道の駅には、大型車や小型車用など、計69台分の駐車場がありますが、新道の駅においては、175台の駐車が可能となる予定であるため、一定程度のイベント開催であれば対応可能であると考えておりますが、大規模なイベントが開催される場合には駐車場が不足する可能性があると考えます。そのため、新道の駅におきましても、周辺企業の協力をいただくなどの連携を継続し、駐車場の確保に努めてまいります。
【提言】
大型イベントの場合,関係者のみで100台必要になることもあるかと思います。窓口でイベント開催のための利用申請を提出すると同時に,駐車場の借用申請も提出できる仕組みになるよう提言したいと思います。
【質問】
本市には,霧島酒造やデーリィなど見学が可能な施設がありますが,団体でなければ,難しい部分もあり,やはり複数の企業を見学することは,一般の人にとって敷居が高くなっています。本市の魅力ある企業をより知っていただくための1つとして,工場見学等が気楽にできればと考えます。また,企業によっては,気球を所持しており,搭乗体験をしてくだるところもあります。これらの体験を道の駅の窓口で申し込めたり,定期的な見学ツアーなどがあれば,より多く交流人口が増加することと考えます。
質問します。霧島酒造や住友ゴム,デーリィなど工場見学や気球搭乗体験などの連携はないのでしょうか?
【答弁】
観光情報の発信については、道の駅に求められる重要な機能のひとつであると考えております。議員から御提案のあった工場見学や気球搭乗体験といった「体験型イベント」との連携につきましては、今後、関係機関等と協議を行ってまいります。
【提言】
ソフト面になり,今後,関係機関等と協議を行っていくということですが,この道の駅を中心に,市内の様々な観光資源と連携し,活性化していくことを期待しています。
【質問】
イベント広場や会議室においても,市内外の方が利用することと考えます。地場産業振興センターの場合は,市民も市外の方も利用する場合には,同様のコストがかかりました。しかし,都城の市民のお金が使用され,整備されす。市民の利用の場合は,早くから予約できたり,利用料金が安くなったりなどの,措置があってもよいのではないかと考えます。
質問します。市民が利用する際の優遇措置はあるのでしょうか?
【答弁】
会議等ができる多目的室やキッチンスタジオなどの施設は市が所管し、公の施設として位置づけることとしております。従いまして、市民が活用される際の対応は、市が所管する他の公の施設と同様になるものと考えております。
【提言】
他の施設と同様になるとのことで,これまでの地場産業振興センターよりも,市民が活用しやすいものになると考えます。
(3)フォトスポットの創設について
【質問】
道の駅の中には,フォトスポットがあるところもあり,ドライバーが立ち寄る際の目的の1つであったり,フォトスポットの表示を見て立ち寄ることもあります。道の駅フェニックスから見る日南海岸や道の駅垂水から見る桜島など,立ち寄った際の1つの思い出になります。本市にも霧島という魅力ある景観があり,これを活用しないのは,もったいないのではないでしょうか。交流人口を増加するには,景観やフォトスポットとしての魅力も必要であると考えます。
質問します。屋上等の一部をフォトスポットにする考えはないのでしょうか?
【答弁】
建物の屋上等の展望スペースとしての活用につきましては、現時点では想定しておりませんが、道の駅内のさまざまなスポットを来訪者が撮影し、SNS等で発信していただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。そのためには、景観だけではなく、他の道の駅にはない「独創性・先進性」を取り入れた施設となるよう、設計の中で協議してまいりたいと考えます。
(4)最後にふるさと納税活用事業の広報について
【質問】
広報紙やホームページでは,ふるさと納税が活用されている事業を紹介されておりますが,還元されていることを分かりやすく周知するために,ふるさと納税を活用し,整備されたものなどに,シールやプレートなどの表示することを以前提言しました。
質問します。ふるさと納税活用事業の周知として,何か検討があったのでしょうか。
【答弁】
ふるさと納税の寄附金の活用状況を市民の皆様に分かりやすく周知するため、昨年度、市内10施設に、寄附金を活用して整備した施設であることを表記したプレートを設置しました。今年度におきましても、寄附金を活用して整備した施設等に、プレート又はシールによる表示をすることとしております。その他、寄附金の使い道等を掲載したパンフレットを製作し、公共施設等への配布を行い、さらに市のホームページに掲載するなど広く周知することとしております。
【提言】
広報紙やホームページは,主体的に自分からふるさと納税が何に使われているかを探しに行かないと,わからない状況かと思います。昨年度からプレートを設置したり,シールによる表示を行ったということで,目に触れるということで,受動的にふるさと納税の活用事業を身近に感じることと思います。また,図書館サポーターや学力向上対策事業,ICT化推進事業,ALTによる語学指導事業,ふるさと給食,教育にも多くのふるさと納税が活用されております。ふるさと納税で加配されている教職員もおられるわけです。教職員の中には,ふるさと納税によって,教育活動がサポートされていることを知らない方もおられます。教職員がそれらを認識し,児童生徒に話をすることで,市外の多くの人たちから支えられて,教育されていることがわかるのではないでしょうか。子どもたちを地元で育て,大人になり地元で活躍することが望ましいですが,市外に出て活躍する子も多くいます。しかし,自分たちがふるさと納税のおかげで充実した学校生活を送れたことを知っていれば,大人になりふるさとへの恩返しの気持ちも芽生えるのではないでしょうか。都城市まち・ひと・しごと創生,総合戦略の施策の1つである「次世代を担う子どもたちの学力向上と人間力育成」にも,ふるさと納税が使用されているわけですが,教職員からも伝えることで,さらなる施策である人間力育成にもつながることと考えます。ふるさと納税が活用された事業については,広報紙やホームページでの周知,プレートやシールによる表示に続いて,教職員からの話も実施されるよう提言してすべての質問を終わります。
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