2021年3月議会
(1)これまでの工業用地造成事業の成果
(2)桜木地区工業用地造成事業
【背景】
本市は,南九州の中心に位置し,都城志布志道路も大幅に予算がつき,これまで以上に整備が進むことが予想されます。都城インター工業団地桜木地区は,都城インターから約1キロメートルに位置し,南九州の物流・製造拠点として,地域経済の進行と安定的な雇用機会の創出が期待されています。しかし,これまで議会において,工業用地造成事業や企業立地ついて質疑や反対討論が同僚議員からたびたびあったところです。雇用の場は,子ども達の進路選択の1つとなり,必要不可欠であると考えています。また,UIJターンの移住定住を促進するためにも雇用を創出し,働きたいと考える人が働ける環境づくりは大切だと考えます。
(1)これまでの工業用地造成事業の成果について
【質問】
穂満坊地区工業団地をはじめ,これまで数多くの企業立地がされております。穂満坊地区工業団地は平成30年度に完売となっており,順調に進んでいるようです。
質問します。これまでの立地企業数と雇用状況はどのようになっているのでしょうか。また,県外企業の誘致件数はどのくらいあるのでしょうか。
【答弁】
平成18年の市町村合併以降に造成を行った,都城インター工業団地大井手地区及び穂満坊地区についてお答えいたします。両工業団地に進出した企業は8社であり,そのうち県外からの進出企業は5社となっております。また,令和2年4月1日時点の雇用状況調査によりますと,現在操業している7社の従業員の合計は651名となっております。
【質問】 企業は雇用人数などの見込みを出しておりますが,見込みと実数に差が大きいのであれば,しっかりとした原因の分析や対応が必要になってくると考えます。
質問します。見込みと実数の差はどのようになっているのでしょうか。
【答弁】
現在操業している7社の進出時点における雇用計画は681名でありますので,雇用計画に対する充足率は96%となっております。現時点においては100%に達しておりませんが,雇用が年々順調に増加していることや,今後フル稼働を迎える企業もあることから,将来的には雇用計画を達成するものと見込んでおります。
【質問】
工業用地造成事業には多額の費用がかかっているわけですが,税収が増加したなど,何か見える形での効果がわかれば,市民に対しても説明ができ,ありがたいと考えているところです。
質問します。工業団地造成による効果をどのようにとらえているのでしょうか
【答弁】
両工業団地で650名を超える雇用の場を創出したことにより,若者の県外流出の抑制やUIJターン者の受け皿の確保に寄与しているものと考えております。また,設備投資に伴う継続的な固定資産税の増収とともに,新たな雇用創出による所得の向上及び消費活動の喚起,更には企業活動による外貨の獲得など,様々な波及効果が生まれていると考えております。
(2)桜木地区工業用地造成事業について
【質問】
今後のスケジュールとして,令和3年4月1日から分譲申込書の受付が開始し,12月には優先交渉者が決定,令和4年8月には造成工事が完了し,令和5年1月に土地の引き渡しがされる予定となっております。
質問します。現時点で検討している企業があるのでしょうか。
また,どれくらいの雇用創出を見込んでいるのでしょうか。
【答弁】
現時点で,前向きに検討していただいている企業が十数社ございます。また,雇用の場の創出につきましては,695名を見込んでおります。
【質問】
数年前に日機装が宮崎へやってきたときには,大きな話題となり,県内の工業高校も進路の1つとして大きく期待しています。
質問します。今後,本市にも日機装のような県外大手企業を誘致する取組があるのでしょうか。
【答弁】
本市としては,地域産業の振興と新たな雇用の創出を図るため,県外の大手企業はもちろんのこと,本市の産業振興に寄与するより良い企業の進出を促進しております。今後も,企業の投資計画について,新聞を含む様々な媒体や関係機関などから情報収集を行うとともに,ホームページ等を利用した情報発信を行い,積極的な営業活動に努めてまいります。
【提言】
これまでの工業用地造成事業は成果をあげており、現在造成中の桜木地区においても期待できることがわかりました。魅力ある雇用の場の確保のためにも、県外大手企業に対しても積極的な誘致活動をすることを提言します。
Comments